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2014年3月23日日曜日

キリング・フィールド


多分カンボジアで一番印象に残ったこと。

それは大虐殺の歴史。
ポルポトによるカンボジア国民の大虐殺。

実は、アンコールワットの遺跡や町を巡っているあいだ、
気になったことがひとつあった。

タイでは、
おじいちゃんおばあちゃん世代の年配者も、
散歩していたり、店番していたりと、
町でよく見かけたような気がする。

カンボジアに来てからは、
40歳くらいまでの人しか見かけなかった。

何も知らなかった最初は、
「カンボジアでは年配者は外で働かせず、
家でゆっくりする文化なのかな?」
くらいに思っていた。



カンボジアの大虐殺の事実を知って初めてわかった。



大虐殺の時、10代以下の子どもは多く残されたけど、
大人はみんな殺された。
それが終わったのが30年以上前。

今生きていれば50代以上になったはずの、
大人たちはみんな殺された。

すごく衝撃的だった。
文字だけで読むのとは違う。

自分が町を歩いて、
感じたことの根拠が
虐殺にあった。

そしてそれは遠い昔の歴史ではない。
つい数十年前に起きたことなんだ。

一番上に載せた大量の骸骨の写真。
キリングフィールドに展示してあったものだけど、
私も歴史の教科書で見たことがあった。

でもその頃は大量虐殺の言葉の意味を深く考えたりしなかったし、
やっぱり文章を一読しただけで通り過ぎていたんだ。

自分がカンボジアに行って初めて感じたこと。
その場に行くことの大切さ。

日本は平和で、私も生まれてこれまで平和に生きてきた。
でもそれはただのラッキー。
国の都合で、
指導者の都合で、
殺されてしまうこともあるんだ。

なぜ大虐殺は止められなかったか。
情報統制されて、外部に知られることがなかったから…。

今も世界には、内部事情がわからない国があるよね。
こんなに近くにも。

知ることの大切さ、すごく感じました。

キリングフィールドに展示されいた絵画の多くは、
凄まじく凄惨で…。

だけど一歩外に出ると、
親や祖父母を殺されたかもしれないカンボジアの若者たちは、
一生懸命今を生きているんだ。

それこそ、鬱屈としていなくて、
いきいきと感じられる。

カンボジアに教育が行き渡り、
カンボジアという国の発展を祈るばかり。
これからも応援し続けます。

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